パスケースとやさしいお巡りさん

パスケース「Dict」maumvillage立ち上げ時からある商品ですけど、SNSに載せることもあんまなかったなーと思い今日はコレで。初期からある商品なんかは革の厚みを変えたり型紙を微妙に修正したりしてブラッシュアップすることもあるんですけど、Dictは多分変わっていません。それくらい当初からずっと使いやすいです。表と裏に一枚ずつカードを収納できて、鞄に入れててもパンツのポケットに入れてても革紐を引っ張ってすぐ取り出せます。

今でこそ電車に乗る機会はほとんどなくなりましたが、まだ革作家として独立する前は毎日電車通勤で定期をDictに入れて使ってました。その当時の忘れられない思い出と言えば、クラフトフェアの申し込み書類を持って行き、お昼休みにでも出そうと思って出社しました。んで、お昼休みになり気づいたんですが、財布を家に忘れてきた。。まだ切手も買ってなかったのでこれでは書類が出せません。締め切り日は今日!ってゆーかお昼ご飯すら食べれんやん!Dictに入れた定期(PASMO)に残高なし。THE・貧困。。

南麻布をこの世の終わりのごとく放浪していると、目の前に交番が。めっちゃ躊躇ったけどダメ元で交番に入りお巡りさんに事情を説明。なんと切手代貸してくれました。半泣きで明日必ず返しに来ますと伝え、無事に書類を発送しました。

翌日切手代とお礼の手紙と手土産を持って交番に行きました。担当してくれたお巡りさんは不在でした。確か規則とかで手土産のお菓子は受け取ってもらえませんでしたがお礼の手紙を渡しました。

そして次の日、知らない電話番号から電話が。出てみると、なにやら麻布警察署から。その瞬間ドキッ!、、何も悪いことしてないんすけど!と恐る恐る話を聞くと切手代貸してくれたお巡りさんじゃありませんか。わざわざ手紙を読みましたと連絡をくれました。お金を借りた立ち場なのに逆に警官冥利につきるとのお言葉をいただき、犬見ただけで泣いてしまう涙腺ガバガバの僕は人の優しさに触れ「ほんぼうにあびがどうぼばいまじた!!(泣)」と電話を切ったのでした。

結構早い段階からパスケース関係なくなってもーたけど!

おしまい。